海外トレーニー制度

海外トレーニー制度

概要・目的

当社は現在11カ国に子会社を展開しており、今後の大同工業を担うのは海外で活躍できるチャレンジ精神あふれる人材だと考えています。 海外トレーニー制度は単なる”語学研修”ではなく、海外で現地スタッフとともに実際に仕事をするとともに、異文化・商習慣・マーケット・現地語を体得し、将来海外赴任するための自信をつけてもらうための研修制度です。

研修の流れの一例

1~2月

海外トレーニー参加者の募集

3~4月

参加希望者と人事課とでミーティング

参加の動機と所属部署などを考慮し、研修先を検討します。

5~6月

研修先の決定後、ビザの申請や予防接種など事前準備を行います。

1年後

帰国、報告会を実施します。

研修内容

上記の通り、志望動機や所属部署を考慮し、主に次の3パターンでの研修を実施しています。

技術部門

渡航先:タイ(当社子会社 Daido Sittipol Co.,Ltd.)

  • タイ語&英会話教室
  • 製品・各種設備の知識習得
  • 不良品対応(返却品の調査レポートの作成)
  • チェーンの開発・試験
  • 駐タイ日系メーカーへの客先訪問

生産管理部門

渡航先:タイ(当社子会社 Daido Sittipol Co.,Ltd.)

  • タイ語&英会話教室
  • 製品・各種設備の知識習得
  • 製造知識、工程管理システムの習得
  • 原価管理・購買システムの再構築
  • QC・改善活動の推進

営業部門

渡航先:タイ(当社子会社 D.I.D Asia Co.,Ltd.)

  • タイ語&英会話教室
  • ASEAN地域+インドでの営業活動(1~2回/月でタイ国外へ出張)
    市場調査
      ↓
    販売計画立案
      ↓
    計画推進(客先訪問・プレゼン)
      ↓
    結果分析

その他部門(職種問わず)

渡航先:アメリカ(当社子会社 Daido Corporation of America.)

  • 英会話教室(半日×週2回)
    英語力の強化をメインとし、研修前後でTOEICを受験します。
  • その他は、購買、カスタマーセンター、出荷、経理、営業の職場を1ヵ月ずつ経験します。

現地滞在先住環境

タイ

バンコクから高速道路で南へ約1時間半の港町シラチャのホテルに滞在します。
日本人が多く住んでいる町なので、治安も良く、なじみのある日本のお店も数多くあります。
気温は年間通して昼が30℃前後、夜も20℃を下回ることは殆どありません。
通勤は現地子会社で雇っているドライバーがいますので、日本人メンバーと待ち合わせて、一緒に乗って移動します。

アメリカ

アメリカ南東部・テネシー州にあるアメリカ子会社から車で約15分のケンタッキー州フランクリンにあるアパートに滞在します。
非常にのどかで治安も良い町で、気温は東京とほぼ同じで推移し、7、8月が30℃前後、1月、2月は0℃前後になります。
通勤はアメリカ子会社の社有車を使い、交通ルールが日本とは違う(右側通行etc)ので、到着して最初の1週間は運転練習がメインになります。

社員インタビュー

2015年入社

二輪企画管理部二輪企画課 八日市麻未

私は、入社する前からトレーニー制度に興味があり、参加したいと考えていました。
タイでは主に営業業務を担当し、タイ国内だけではなく、いろいろな国のお客様の元へ出向いて営業活動を行い、拡販イベントへの参加や補修用チェーンの市場調査なども行いました。
私が1年間の営業活動を通じて学んだことは「考えて行動する」と「伝えようとする気持ち」の大切さです。タイでの営業活動では、お客様よりいただいた開発情報等に合わせて“DID”としてどのようにアプローチをしていくかを考え、各拠点、各部署と協力して進めていました。このような活動の中で、自分自身がどうしたいのか、意見を問われることが多く、日本ではあまり自分の意見を持って行動をしたことがなかった私は、当初は戸惑いましたが、1年間の研修を経て、少しではありますが以前よりは自分で考え、意見を持って行動することができるようになったと感じています。また、同時に現地のスタッフや、お客様と接する際には、英語やタイ語でどうしたら分かりやすく伝わるかを常に意識して日々の業務を行っていました。
もし海外での仕事に興味があれば、ぜひトレーニーに応募してみてほしいと思います。きっと視野が大きく広がり、世界に対する見方が変わることと思います。

2014年入社

四輪技術部四輪システム技術課 田中康太

2016年8月より半年間、アメリカでトレーニー研修に参加しました。研修が始まった当初は、想像以上に英語を聞き取ることも話すこともほとんどできず、悔しい思いをしたことを今でも鮮明に覚えています。そのため、コミュニケーションをとること自体に抵抗があり、なかなか会話することができませんでした。しかし、研修を行う中で、少しずつコミュニケーションが取れるようになり、お互いの意思疎通ができると会話自体が楽しくなり、どうしたら自分の思いが伝わるか考え、恥や躊躇を捨て何度も試行錯誤したことは良い経験となり、大きな収穫になりました。
研修の終盤では、現地スタッフを相手に模擬の技術プレゼンを行い、英語での資料の作り方から発表の仕方まで教えてもらいました。また、私生活でも多くの場所を訪れたことや、地域行事に参加したことは、全てが新鮮で毎日が充実していました。こういった経験は現地の習慣や文化を学ぶだけではなく、自分の視野や思考の幅が大きく広がったと感じています。
この半年で、英語でのコミュニケーション力はもちろんのこと、試行錯誤を繰り返すことや、さまざまな視点から物事を考える大切さを学び、グローバルで活躍するための人材に必要な能力というものを実感することができました。